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禅-心をかたちに

20165/5

『禅』・白隠の百寿・若冲の竹-京都国立博物館


臨済禅師1150年 白隠禅師250年遠諱記念
禅ー心をかたちにー

2016年 4月12日(火)~5月22日(日)
京都国立博物館 平成知新館

2016年10月18日(火) ~ 2016年11月27日(日)
東京国立博物館


  • 禅⇒座禅修行をする仏教のひとつ。
  • 禅師で有名なのは達磨大師と白隠と道元。
  • 白隠の絵や書は素朴で有名。

目的が絵画であるなら、このくらいの知識でも十分楽しめるものでした。
私は基本的に白隠を観るのが第一目的だったのは否めません。(^-^;;
印象に残った禅の原則は、仏心は言葉や文字で伝えることはできないというものでした。
言葉や文字によらずに心から心へ伝える。心から心へ?ちょっと難しいですね。
体得したものは文字言句では表せない。これはおそらく、いくら説明しても伝わらないなぁと思うことがよくあることと同じなのでしょうか。全く想像も付かない様子だったり、聞いた相手の尺度で測ってわかったつもりになられてしまったり。結局の所は悟るには自分で体験するしかない、ってことでしょうか。
禅とは何かは、この展示会ではよくわからなかったので、追々勉強してみようと思います。
しかし、美術品はすばらしいものでした。

 

登場する有名な禅師

・達磨大師:中国禅宗の開祖。インド人。縁起物のだるまの置物や白隠の達磨画でおなじみ。
・徳山禅師:中国唐の禅僧。『徳山の棒』修行者を指導するのに棒を使った。
・臨済禅師:中国唐の禅僧、臨済宗の開祖。『臨済の喝』「」(怒鳴ること)を多用する峻烈な禅風で「臨済将軍」とも喩えられた。
・白隠禅師:臨済宗の中興の祖。衰退していた臨済宗を復興しました。内観健康法を後日調べてみようかと思ってます。
・沢庵禅師:ダイコンの漬物の沢庵漬け考案者と言われています。
・一休禅師:一休さんです。

 

次に、展示会で印象に残ったものを少し取り上げてみます。

①宗派

禅にもいくつか宗派が有り、今回の展示会は臨済宗の禅。
白隠は臨済宗ですが、道元は曹洞宗なので当たり前ですが影も形もありませんでした。

②肖像画と自画像

白隠のは自画像しかありませんでした。
多くの禅師は、綺麗な椅子の上に綺麗な衣を着て座った肖像画がありましたが、ほとんどの肖像画は見栄というか権力誇示に見えてしまって…。
織田信長も豊臣秀吉も肖像画があって、その顔は私にはとても暗く映りました。
沢庵禅師の『○』の中に点を打っただけの自画像にはちょっと感動しました。

百寿図③白隠の『百寿図』

とても大きかったです。
白隠は『寿』を「イノチナガシ」と読ませていて、長生き、つまり「永遠の生命」を表しているとか。
百寿図は白隠のオリジナルではなく、元は中国なのだそうです。
これは浜松市の方広寺所蔵です。
私の出身地は浜松市で、地元では奥山半僧坊という名で親しまれているところです。
奥山半僧坊はずっと場所の名前だと思っていましたが、方広寺の鎮守さまで奥山半僧坊大権現という方だと、今回ホームページを見て初めて知りました。

④李唐の『山水図』

国宝の2本の掛け軸です。これは威圧感とも言えるようなものすごいエネルギーを感じます。国宝、納得です。

⑤若冲の『竹図』

鹿苑寺の襖に描かれたものですが、葉は三角で短いですし、幹は真っ直ぐではなく、節はリング、という描き方に衝撃を受けました。なのに、竹ですね。
固定観念に囚われない、やはりスゴイ人ですね。
色彩豊かな鶏などの絵が有名で、千載具眼の徒を竢つ(千年後の私の作品の価値を見抜いてくれる人が現れるのが頼りである)と言ったそうです。
NHKスペシャルで放送された内容をブログにしている方がいました。最新の科学で絵師・伊藤若冲の作品の秘密に迫る
それもスゴイと思いますが、私は若冲の墨絵は風情があって好きです。
大阪・西福寺の蓮池図(れんちず)は感動します。

⑥国宝の油滴天目

私は陶芸をやっていたことがあるので少しわかるのですが、あの綺麗な油滴は見事です。
出そうと思って出るものではない、奇跡に近いものであるだけに、神秘を感じました。

⑦図録

かなり分厚いなんと3,000円。表紙は白隠の『○』の書。
この展示会は期が2つに分かれていて、前期が4/12~5/1、後期が5/3~5/22でした。
私は5/5に行ったので、半分は見れていないことになります。
すべてのものが載っているので分厚くなってもしかたがありません。
買っている人はほとんどいませんでしたけれど、綺麗な印刷を見て私は即決しました。
家でも何回か開いています、満足しています。

 

秋には東京国立博物館で開催されますので、是非足を運んでみられてはいかがでしょうか。

 

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